インターカレンシーは有価証券に該当しないのか?

ICOプロジェクトのリスク


米国をはじめとして世界では、ステーブルコイン・プロジェクトが軒並み頓挫する事態が続いています。これは大まかに言って、発行主体がステーブルコインの価値(単位交換価値)の安定を図るための手段として、発行するステーブルコインの価値を、法定通貨等の外部の資産に価値を接続して成り立たせていること、及びユーティリティ・トークンとしての機能を主役として設計していないことによります。これらにより発行するステーブルコインが有価証券に該当する可能性は高まり、発行主体に有価証券取扱に関する法的規制を適用する必要性が生じます。

結果的に、発行するコインは、「ユーティリティ・トークンなのか?またはセキュリティ・トークンなのか?」という議論が頻繁に生じており、これがステーブルコイン・プロジェクトの大きなネックになっています。ステーブルコインの有用性や可能性については周知のとおりですが、そのプラットフォームの背景にある土台の仕組みが極めて重要だと言えるでしょう。

換言すると、ICOプロジェクトにおいて発行するステーブルコインは、あらかじめユーティリティ・トークンであるか、またはセキュリティ・トークンであるかを発行主体は根拠をもって明示する必要があります。これが不明確であるが故のICOプロジェクトのリスクだと考えられます。

 

 

STOとICOによる2種類のトークン


MAXELE Projectにおいて発行を予定するトークンには、インターカレンシーと称するインターヴァースでの広告宣伝やビッグデータ取得のために消費することのできるユーティリティ・トークンと、自社発行株式そのものであるセキュリティ・トークンとの、2つのトークンがあります。これらはまったくの別物として構成され、STOによって発行されるセキュリティ・トークンは従来の株式と同様にMAXELE Inc. の有価証券として機能し、一方でICO等によって発行されるインターカレンシーは価値の安定するステーブルコインの性質を強度に有しながら、その機能的根拠をプラットフォームに組み込む貨幣生成アルゴリズム(特許発明)によって裏付けられるユーティリティ・トークンとして機能します。

以上のように、インターカレンシーはステーブルコインでありながら有価証券に該当しないという、極めて革新的なユーティリティ・トークンです。そしてこれを成立させるテクノロジーとしての貨幣生成アルゴリズムに係る複数の特許をMAXELE Inc. は保有しています。換言すると、ステーブルコインをユーティリティ・トークンとして発行・流通させることのできるユニークな機関がMAXELE Inc. であると言えるでしょう。

 

 

インターカレンシーの特徴


  1. ICO等によって発行されるユーティリティ・トークン
  2. インターヴァースで消費可能なコモディティ
  3. スマートコントラクトによって自律的に数量が増減するコモディティ
  4. 価値の根拠はインターヴァースにおけるユーザの購買力
  5. ユーザ間の価値交換媒体として機能
  6. 貨幣生成アルゴリズムの作用効果によって誕生
  7. 信用発行機能を追加することで信用創造(Money creation)が可能

 

 

セキュリティ・トークンの特徴


  1. STOによって発行されるMAXELE Inc. の株式
  2. ブロックチェーン上で譲渡可能な未公開株式
  3. スマートコントラクトによって国ごとに異なる法律に対応
  4. 価値の根拠はインターカレンシーの発行権
  5. リサーチャーの研究意欲と生じる経済価値とを直結させるための媒体

 

 

ICOによるインターカレンシー発行の特異性


インターカレンシーは、そもそもステーブルコインとしての特徴を有したユーティリティ・トークンです。インターカレンシーの価値は、ICTプラットフォームに内在するアルゴリズムによって安定します。インターカレンシーは、自らに購買力を宿したデジタル本位貨幣として、価値が安定するという以前に、価値を自ら発揮しながら流通するように設計されています。

このようなインターカレンシーにあって、その存在はステーブルコインとしても理解できますが、上記で説明したように、インターカレンシーは従来のステーブルコインとは根本的に異なります。

従来、ICOによって発行されるステーブルコインは、ICOによって調達した法定通貨や暗号資産等の外部資産の価値に自らの価値を接続することによって価値を安定させています。そのため、ICOによって調達する外部資産については極めて厳格な管理が必要とされています。例えば、ステーブルコイン発行主が運用によって利益を上げようとする場合もある中、場合によっては発行主の運用の失敗によって、発行するステーブルコインの価値の根拠となっている調達した外部資産が目減りすることもあります。このように、従来のステーブルコインの常識では、ICOによって調達した外部資産の取り扱いには厳格な管理が要求され、理論的に長期運用が難しい側面がありました。

対して、ステーブルコインの機能を含むインターカレンシーは、ICOによって調達した法定通貨や暗号資産等の外部資産の価値に自らの価値を接続することによって価値を安定させているわけではありません。インターカレンシーは、従来のステーブルコインとは異なり、特許発明である貨幣生成アルゴリズムによって、かつてなく高度に価値が制御されます。そのため、ICOによって調達する外部資産についてはMAXELE Inc.が自由に使用することができるようになっています。例えば、調達した外部資産はインターヴァースの構築及び管理等に使用されます。このように、従来のステーブルコインは理論的に長期運用が難しい側面がありましたが、インターカレンシーは長期運用はもとより、永続的な運用を前提に設計されています。

以上から、ICOによるインターカレンシー発行の特異性として、「調達した外部資産を自由に使用できること」が挙げられます。これは、ステーブルコインのブレークスルーを意味します。自らに購買力を宿す本位貨幣を無から生み出し、これを提供した対価を収入にすることのできる唯一の機関がMAXELE Inc.ということです。

 

インターカレンシーのICOとはかつてないシニョリッジをもたらす、広域経済圏への通貨発行です。そしてこれは究極の錬金術と言っても過言ではありません。MAXELEの行うICOは、社会に流通する通貨等の外部資産を自らのものとし、その対価として社会にインターカレンシーを供給する手段として機能します。