私たちは、特許発明を含め、その背景にある理論体系、及びプロジェクト・スキーム全般について、様々な視点から広く論評されることを望んでいます。そして、いただいた論評を真摯に受け止め、より明るい未来のために貢献したいと考えています。
ご専門からのレビューをお待ちしております。
例えば、従来の通貨とインターカレンシーとを比較するとき、従来の通貨は人為的な取り決めに基づく制度としてのマネタリー・システムであることから、制度そのものの存在が不可欠であり、従来概念として、「国家がないと通貨は生成できない。」という考えが浮かびます。この点、国際金融のトリレンマの概念は、「制度に依存しての通貨制度(経済システム)である以上、制度の壁は突破できない。」という従来概念であるところ、インターカレンシーは、制度に何ら依存することなく、通貨と経済圏とを内生的に自立して機能させることができるところに、その特異性があると考えられます。
例えば、強制通用力と為替とSWIFTとを基盤とする現代のマネタリー・システムでは、人類共通の通貨による統一経済圏を誕生させることは不可能であり、また国家間の経済衝突がなくなることはない、とされているところ、インターカレンシーを基盤とするマネタリー・システムには、この常識が当てはまらないと考えられます。
例えば、いわゆる「マネー」としてのマネタリー・システムが誕生してから5000年の時が経ったとされていますが、それ以前の人類の歴史において、価値交換媒体としてのマネタリー・システムが存在していなかったとは立証されていません。この点、インターカレンシーとしてのマネタリー・システムと、5000年以上前のマネタリー・システムとの関連性について、これらをコミュニティと言語とを基盤とする評価社会の観点から考察するとき、思いもよらない仮説が浮かび上がります。
例えば、ROE(資本利益率)の観点からビジネスを観察するとき、ある範囲を超えるROEはあり得ないとされているところ、完全なるシニョリッジを有するMAXELEのROEは、一体どのようにして把握すればよいか誰もわからないことがあります。
以上はほんの一例ですが、本プロジェクトに対しては、見る視点ごとに様々な論評や新たな仮説が生じ得ると考えられ、まずは広くレビューを募ることとしました。なお、いただいたレビューは、原則として写真等と併せて遅滞なく本サイトに掲載させていただきます。
© 2020 MAXELE Inc.